福井への移動の前に、滋賀でやまなみ工房さんへ。
1986年開所、当時は作業メインの事業所でした。知的障がいを持つ利用者さんにとって合わない作業は進まない。イライラが落ち着かない人も。一人一人の楽しいに目を向けていくと自然とアートが生まれていったようです。音に敏感な方が合う活動に巡り合うまで8年かかったよ、なんて話も。90名の利用者さんのうち約30名の方がアート活動をされています。
1日1地蔵を作るのがルーティーンの方
赤のペンだけ使う人
絵は描かないけど毎日ラーメンを持ち歩いて行動展示になってる人
刺繍家さんヘラルボニーの作家として活躍する人
図鑑の魚模写
中にはNYでポストカードサイズの絵が5-6万で販売されていたりマンハッタンで大きな絵が数百万!!なんていう方も。
たねやさんの包装紙デザインやお洋服のデザインになっていたりして。施設全体がとても和やかで、生活介護がうまく回っているのが端々から伝わります。
やまなみで暮らしたくて引っ越してくる人もいるそう。敷地内にはお菓子屋さんとカフェ、美術館とショップもありました。ショップには全国各地の福祉事業所の作品が並んでいました
鹿児島のしょうぶ学園さんの視察に比べるとややあっさりしていますが、情報はミチミチだし、ご飯も美味しかったです。
ラオスの子達を連れてきたらびっくりするだろうな。通う施設の質や目指すところに差があり、選べる人選べない人がいるのは今の課題だと思います。
やはりここまでビジネス、アート、何より利用者さんに向き合う。をしっかり出来る尖った事業所で大人数を受け入れできてる所は多くないですよね。随所にスタッフさんたちの想いと歴史が詰まっていて、いい視察になりました。ありがとうございました
(写真はokなところだけ撮影しています)