日雇い労働者の多い地域、山谷で30年活動されている菊地先生を訪ねて『まりや食堂』のお手伝い。
お弁当を買いに来るのは日雇い労働者や高齢の生活保護受給者が中心です。のり弁130円~おかずがしっかりとれる日替わり弁当300円、そのほか日替わりでかぼちゃやヒジキなどの単品も。
昔と違い現在の山谷に暮らすのは殆ど単身者だそうです。いつの時代も必要な所に必要なものを届けるのは難しいことですが、こうして地域に根付いて活動されているからこそできる事ですね。
卵焼き・野菜を詰めるお手伝いから店頭での販売も楽しくお手伝いさせて頂きました。ボランティアに参加してみたいと言ってくださる方がいらっしゃる一方、こういう現場では人手が不足しています。必要なところに、必要とされる人を届けるのも私たちのお仕事の一部だと思います。




ボランティアさんを連れて何度かお手伝いにいけてよかったです。
2017年は自由に活動できる時間が増えて、良い時間を持てるようになりました。
それまで、日本人側の居場所づくりに意図せず巻き込まれることがありました。今思えば断ればよかったのですが「活動に興味がある」風でこられると無下にできない難しさがありました。
結果的にそういう人は「居場所」や「力やお金をつかって力を誇示できる場所」を求めているだけであって、本当に活動したいとかラオスやネパールに思いを寄せているとか思っているわけではないですよね。
子ども支援の現場でも話題になる例として、「相談員をやりたい」と集まってくる人が自分の心の安定のために子どもを利用したりマウントをとったりすることがあり、そういったひとは参加をお断りします。と団体さんから聞くこともあります。
本当に大事なのは現場だし守るべきは当事者なので、活動目的にマッチしない人はきちんと区切って交通整理をしなくてはならないんだな。と理解できたことは大きかったです。
もともと活動を大きくするつもりはなかったけれど、それなりになってくると人が集まってきます。その人が「本当に純な気持ちで賛同してくれているか」「同じ目標を見つめることができるか」を厳しいけれど判断をしなくてはならない。
性格上、「活動したい」と言われれば「そうなんだな」と言葉通りにとってしまうから、個人的には判断がとても難しく感じました。真剣に活動するのが当たり前な自分からすると、まさか「他に意図がある」人が参加してくるとは思ってもみないですよね・・・笑。
まぁそういう人達もいるんだなーという学びです。
そしてそういう人たちは同じような人たちで集まっているので、一歩引いたところから見るととても分かりやすいかもしれません。
そういった人たちがまず来ることがないまりや食堂など、行ってみたかった現場に行く時間が確保できるようになり、活動者としての成長に繋がっていったと思います。